
初めまして、永山たくまです。
僕はインテリアコーディネーターや建築施工管理技士を始め、複数のリフォーム系資格をもっています。資格取得をキッカケに出世、今では脱サラし、リフォーム業を経営するまでになりました。
学歴コンプレックスを克服し、取得してきたリフォーム系資格
というと、トントン拍子に事が進んだ風に聞こえますが、
- 偏差値38の三流大学卒(受験すれば誰でも受かる)
- 中学から高校のテスト順位は下から数えるほうが早い(220人中、208番)
- 所有資格は自動車免許と原付免許のみ
という、かなりの凡人でした。
そんな僕がなぜ「資格コレクターなの?」と言われるぐらいの資格を取得できたのか。
勉強と聞くと、手足に蕁麻疹(じんましん)が出るぐらい嫌いだった勉強をどう克服したのか。
僕は建築士といった難関資格はもってませんが、底辺な僕でも少しは勉強を克服できたよ!という葛藤のストーリーは僕と同じ勉強嫌いの人に役立つのでは?と思ったので、恥ずかしいですが失敗談も含めて赤裸々にお話しします。
僕は学歴コンプレックスでした
僕は勉強という言葉を聞くと、手足に蕁麻疹(じんましん)がでて、なぜか頭をかきむしりたくなる位の勉強嫌い。そして「学歴コンプレックス」というのが誰よりもありました。
大卒と聞くと「そこまでアホじゃないやん」と思われるかもしれませんが、
高校の出席日数が足りていて、入試テストに名前さえ書けば受かるような大学です。
大学を卒業するのも、出席日数だけあれば良かったので、友達数人と替わりばんこに出て、出席名簿に丸をつける。先生も見て見ぬふり。それで簡単に卒業できました。
他にも、
- 小学校3年生から中学2年まで英語スクールに通ったのに、英検4級に落ちる
- 高校の期末テストは1週間猛勉強したのに、220人中、208番。
- 大学時代はIT系入門資格に5回挑戦して5回連続不合格。(就職に有利と聞いて受験)
と僕の頭悪いエピソードは上げだすとキリがありません。
実の母親からも「あんたには期待してないから」と面と向かって言われるぐらいです。
なので大卒とはいえ、僕の頭脳は高校生、いや中学生レベルなのは間違いないでしょう。
しかし、僕は就職氷河期を過ぎた絶好のタイミングに大学を卒業できたので、運よく新卒で就職先に内定をもらうことができました。(そこがたまたま、リフォーム会社でした)

勉強なんて出来なくても、仕事ができればいいやん!
と無事に、勉強しないで良い人生のルートに立つことができたのです。
資格がないと出世できない
勉強はしなくて済む・・、と思ったのも束の間。
実際はリフォーム会社に入社した後も、建築の勉強は少なからず必要でした。
とはいえ本を読んでの勉強と違い、仕事は実践の中で覚えることが大半なので、大変とはいえ苦手意識はありませんでした。1、2年経つ頃には仕事も覚え、

このままいけば出世ルート乗れるかも!
と、営業としての成績も上がっていきました。
ですが・・、待てど暮らせど役職はあがりません。
「年齢的にまだ早いか・・」と思ったのですが、あるとき「あきらかに僕より仕事できない同期」が出世して栄転したのです。
なんでや!という苛立ちとともに、ある噂が耳に入ってきました。
「あいつ、建築士持ってるから出世したらしいで。」
と、歩くゴシップ紙と影で言われている、同期の吉田くん(仮名)が聞いてもないのに急に話かけてきました。
まさか、と思いつつも吉田くんの情報は精度が高いので有名です。(社内の不倫ネタ、幹部の派閥ネタを的中させてきた)なので僕は「それ間違いないわ」と吉田くんに賛同しました。そして、

俺も資格とる!
と負けず嫌いの気性から、僕は苦手な資格取得を目指すことになりました。
狙ったのは、インテリアコーディネーター。
本当は建築士か建築施工管理技士が良かったのですが、受験資格を満たしてなかったのです。
僕は早速、最寄り駅にある本屋(TSUTAYA)により、1冊だけ置いてあったインテリアコーディネーターの参考書を購入。次の休日、水曜日にまずはサッと本を読みきろう。そう思ったのですが、
僕が買った参考者は、愛読書であるドラゴンボール、ハンターハンター、闇金ウシジマ君の漫画に埋もれた状態で3週間ぐらい過ぎてしまいました。

やばい、全然やってない!
僕は次の休みこそと思い、家だと絶対やらないのがわかってるので、国道沿いにあるスターバックスで勉強できる人を装いながら参考書を開きました。
ですが周りの声や雑音が気になって、参考者を読む気が全くしません。
「あかん、もう帰りたい・・」と10分も経たないうちに抹茶クリームフラペチーノを飲み終えた僕はすぐに店から出てしまいました。
「全然、集中できひん」
どうやったら集中して勉強できるのかと悩み、まずは「勉強法」を知ることから始めました。
20冊以上の勉強本を手に取りましたが、僕が一番納得できたのは勉強方法が書かれた本ではなく、偶然手にした「脳の構造」を分析した本だったのです。
結論をいうと、脳の構造を資格勉強に応用することで、僕はインテリアコーディネーターに無事合格することができました。その後も、2種電気工事士、2級建築施工管理技士、宅地建物取引士を次々と取得していきました。
勉強ができなかった昔の自分
試行錯誤して脳の仕組みを利用した勉強法に行き着いたわけですが、以前の僕はやる気という意思の力があれば勉強はできる、と思っていました。
「本気を出せば俺だってできるし」という学歴コンプレックスからくる反抗的な自信だけが頼りだった訳です。でも脳の仕組みを勉強すると、どうやら意思の力だけでは勉強を継続できない、ということがわかってきました。
というのも、僕らが意識できてるのは脳内のほんの一部分。脳の多くは意識できない「無意識」で情報処理がされているのです。
ハイデルベルク大学生理学研究所の研究結果によると、
- 有意識は20bit
- 無意識は1100万bit
の情報処理がされているとのころ。僕らの行動を左右してるのは「有意識でなく無意識」というのが一目瞭然です。なので、
「おっしゃ!やったるでーー!」
という意識の力だけだと、3日坊主になるのは当たり前です。
だから僕らは無意識の部分にアプローチをしていかないと勉強が継続できない、勉強ができないから資格も受からない、という負のループに陥るわけです。
では、目に見えない無意識にどうアプローチすれば良いのか?
結論をいうと、あなた自身でなく「周りの環境」を変えていきます。
なぜなら、人は周りの情報を無意識にインプットすることで、自分自身を形成しているからです。よく言われるのは「あなたの周りにいる5人の平均があなた自身」という言葉ですね。
- 周りの友達の年収が1000万円の人ばかりであれば、同じぐらい稼げるようになる。
- 勉強せず遊ぶのが当然、という友人ばかりだと勉強しなくなる。
- 家族が太っていると、同じ食生活、同じ運動習慣になるので体重が増える。
このように、人間は「ミラーニューロン・真似っこ細胞」と呼ばれる細胞でできてるので、嫌でも周りの影響を受けてしまうのです。
なので資格に合格するなら、いきなり勉強を始めるのでなく、「勉強を継続できる環境」を最初に作らないといけません。
勉強を継続できる環境を作る、3つのステップ
では僕は具体的に、どうやって勉強できる環境を作ったか。
僕はこの順番でアプローチしていきました。
- 勉強に不要な物をメルカリ、ヤフオクで売る
- 平日の夜、土日は友人との付き合いを断る
- 100%信頼できる参考書だけを使う
1.勉強に不要な物をメルカリ、ヤフオクで売る
まず僕は身の周りにある不要な物を捨てたり、ヤフオクで売ったりしていきました。
勉強に必要ない物は一切、目に入る場所に置かない。
好きだった漫画はすべてブックオフに売りにいったし、プレステは古くて売れなかったので実家に持って帰りました。
「押し入れに入れたらいいやん」という人もいますが、目に入らなくても潜在意識は覚えてるので、仕事の疲れが溜まると、いつの間にか漫画に手を出してしまうのが人間です。
ダイエットでいうと、はお菓子を買わない、コンビニの前を通らない、テレビでグルメ番組を観ない、といった感じですね。人はお腹が空くからご飯を食べるのでなく、食べ物を見て「脳内が刺激されドーパミンがでる」からご飯を食べたくなるのです。
なので、資格勉強にマイナスになる刺激物は一切置かないようにしました。
他にも携帯のアプリに入ってたゲーム、TwitterやfacebookのSNSもすべてアンインストールして、少しずつ身の周りの環境を整えていきました。
2.平日の夜、土日は友人との付き合いを断る
次は、一番勉強の障害となる人付き合いです。
人付き合いが大事なのは言うまでもありませんが、一時的な資格勉強の期間だけは、できるだけ誘いを断る勇気も必要です。
理由なしに断ると印象が悪いので、僕は資格勉強を応援してくそうな人には「資格勉強するから」と伝えていました。「資格なんていらんやろ」といいそうな人には付き合うだけ損なので、普通に断ってましたけどね。
すると結果的に、勉強を応援してくれる人だけとの付き合いになるので、自然と環境が作られていきました。
家庭がある人も「3か月だけ勉強に集中したい」とか期限を伝えることでパートナーも協力してくれやすくなります。言わずにコソコソ勉強するより、一緒に頑張ろうというスタンスで環境を作れると勉強は継続しやすいです。
3.100%信頼できる参考書だけを使う
勉強できる環境を作れたら、最後は参考書選びです。
「参考書なんてどれも同じやろ」という人もいますが、僕はかなり力を入れて参考書を選んでいます。というのも、

微妙やな・・、この参考書。
と少しでも思ってしまうと「他にもっと良い参考書があるのでは?」と浮気心が芽生えて、勉強より本屋めぐりに時間を使ってしまうからです。
なので「この参考書を徹底的にやって無理やったら、自分の努力不足やな」と思えるレベルの参考書を選びます。
野球で例えると、教えてもらう先生を決めるイメージですね。
同じバッティングを学ぶにしても、イチローに教えてもらうのか、草野球が趣味のおっちゃんに教えてもらうのかではうんでいの差。
このように「参考書=先生」と定義すると、参考書の選び方も変わってくると思います。
僕の場合は、文字・テキストだけの参考書は基本的に選びません。
- 音声
- 動画
といった、目だけでなく、耳からもインプットできる環境をつくることで、
より参考書への信頼性も上がります。ほかにも参考書は白黒でなく、できるだけカラーのを使い、写真やイラストが多いのを使いますね。
この辺りは、あなたの好みにも左右されると思います。
重要なのは「100%心の底から信頼できる教材か」という部分です。
最後にまとめると、
- 勉強に不要な物をメルカリ、ヤフオクで売る
- 平日の夜、土日は友人との付き合いを断る
- 100%信頼できる参考書だけを使う
僕はこの3つのステップで、自分の意志に頼るのでなく、環境をつくることを優先させました。
「人間は環境の奴隷である」
という言葉があるように、勉強ができるかどうかは、意思の力は関係がありません。
すべてはあなたの周りの環境で決まります。
富を蓄積できる人生を歩きたい
僕は資格取得をキッカケに、ある会社からヘッドハンディングをされ店長に出世、その後は脱サラし、リフォーム業を経営するまでになりました。
ですが正直にいうと資格自体が役立ったな、という感覚はほとんどありません。
なので「資格があっても意味ない」と言われたら、

まぁ確かに役立ってないね
というしかありません。ですが、僕の心の中では
- 毎日知識を積み重ねていく感覚
- 資格取得して学歴コンプレックスを克服した自分
というのは大きな財産になっている、と確信しています。
実際に僕は勉強嫌いを克服したことで、休日には図書館で本を読んだり、セミナーを受けに行ったり、大金を払ってコンサルを受けたりと普段の行動も変わってきたと思います。
結果として、建築やリフォームの知識はもちろん、経営するスキル、マーケティングやセールスのノウハウを身につけることができました。なので、もしリフォーム業を辞めても、他の事業を立ち上げて収益化することもできるでしょう。
このように、万が一資格に合格できなくても「知識=失わなれない富」と結びつけることができれば、資格への挑戦は一切無駄になりません。
このブログでは昔の僕と同じように勉強が苦手という人が「知識を得るのは楽しいこと」と思ってもらえたら、という気持ちで更新しています。
僕もまだまだ勉強中の身なので、一緒に頑張っていきましょう!
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!!
永山たくま