「つかめる水を作ってみたい!」「自由研究で作ったら面白いかも?」「ダイソーとか100均一でも買えるの?」といった、つかめる水の疑問を解決する記事を書いていきます。
つかめる水って何?掴める水の原理は?
まず、つかめる水を知らない人のためにサクッと解説します。
つかめる水とは、一般的には「エディブルウォーターボトル」や「水のカプセル」とも呼ばれる、水を固形の形で摂取できるようにしたものをいいます。この技術の背景には「環境に優しい代替品を提供する」という考えがあります。従来のプラスチックボトルに代わるものとして開発されています。
原理としては「水を天然の膜で包み込むことによって固形化」します。この膜は通常、藻類から抽出された天然の物質であるアルギン酸ナトリウムと、カルシウムイオンを含む液体(カルシウムラクテートなど)を使用して作られます。この二つの物質を組み合わせることで、ゲル状の膜が形成され、水を包み込むことができます。
このプロセスは「ゲル化」と呼ばれ、アルギン酸ナトリウムが水に溶けると、カルシウムイオンと反応してゲル状の膜を形成します。この膜は食べられるため、水を直接手で掴んで飲むことができます。また、この膜は生分解性であり、環境への影響が非常に小さいという特徴があります。
この技術はイベントやスポーツ大会などでの一時的な水分補給用として、また環境汚染を減らすための代替品として注目されています。ただしまだ広く普及しているわけではなく、一部のイベントや特定の場所で限定的に使用されている状況です。
つかめる水の実験、作り方
つかめる水を作るには、基本的にはアルギン酸ナトリウムとカルシウムラクテート(または他のカルシウム源)を使用したシンプルな化学反応を利用します。以下にその基本的な作り方を説明します。
必要な材料
- アルギン酸ナトリウム: 天然の藻類から抽出された物質で、食品添加物としても使用されます。
- カルシウムラクテート: カルシウムの塩の一種で、食品添加物としても利用されます。
- 水: つかめる水の主成分。
- ミキサーまたは泡立て器
- 計量スプーン
- 浸漬用のボウル
- 注射器またはスポイト: 水滴を形成するために使用します。
作り方
- アルギン酸ナトリウム溶液の準備:
- 1リットルの水に5gのアルギン酸ナトリウムを加えます。
- ミキサーまたは泡立て器を使って、アルギン酸ナトリウムが完全に溶けるまで混ぜます。
- 混合物を数時間放置して、気泡が抜けるのを待ちます。
- カルシウムラクテート溶液の準備:
- 別のボウルに5%のカルシウムラクテート溶液を作ります(例: 1リットルの水に50gのカルシウムラクテートを溶かす)。
- 水滴の形成:
- アルギン酸ナトリウム溶液を注射器やスポイトに取ります。
- この溶液をカルシウムラクテート溶液にゆっくりと滴下します。
- 滴下すると、アルギン酸ナトリウムがカルシウムイオンと反応してゲル化し、水滴の周りに膜が形成されます。
- 固める:
- 形成された水滴をカルシウムラクテート溶液に約3分間浸します。これにより、膜がしっかりと固まります。
- 洗浄と収集:
- 水滴をカルシウムラクテート溶液から取り出し、清潔な水で洗います。
- これで「つかめる水」の完成です。
注意点
- アルギン酸ナトリウムとカルシウムラクテートは食品添加物として安全ですが、使用する際は製品の指示に従ってください。
- 水滴の大きさは注射器やスポイトの先端の大きさによって変わります。
- このプロセスは、化学反応を利用しているため、子供が行う場合は大人の監督が必要です。
この方法で作られた「つかめる水」は、環境に優しい水分補給の方法として注目されています。また、イベントやフェスティバルなどでの使用にも適しています。
つかめる水はダイソー、100均で購入できる?
ダイソーのオンラインショップや、amazonでつかめる水は購入できます。
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【amazon】自由研究&工作 触れる図鑑 つかめる水
※上記商品は、食べモノではないため、絶対に口に入れないでください。
つかめる水のまとめ
最後にまとめると、
- つかめる水は、藻類でゲル状の膜をつくり固形化したもの
- プラスチックの代替品として現在開発が進んでいるもの
- つかめる水は自由研究として、ダイソーやamazonで購入できる
以上。つかめる水に関する記事でした。ここまで読んで頂き、ありがとうございました!